介護業界で働くなら正規か非正規か
介護業界では人材不足に悩む施設が多いので30代・40代の介護職未経験者でも正社員として採用される可能性があります。一方で介護職員全体の中でパート・派遣などの非正規雇用の割合は4~5割を超えているといわれており、正社員よりパート・派遣での雇用を希望する人も少なくありません。
収入が安定し福利厚生も受けられる正職員の方がメリットが多いように見えますが、なぜ非正規雇用を希望する人がいるのでしょうか。
それは正職員によって得られるメリットよりデメリットの方が大きく感じる介護業界の現状と関係があります。
まず介護業界は人手不足により猫の手も借りたいほど忙しい施設が目立ちますが、その中で人手不足の穴埋めは非正規雇用のスタッフではなく正職員に残業や夜勤という形でしわ寄せされるケースが多くあります。そうなった場合、パート職員が欠勤した場合は休日であっても出勤する必要があるので大変です。
もちろん残業手当てや休日出勤手当てが出る施設なら収入が増えますが、中には手当てがつかないブラックな施設も存在します。ただでさえ介護の仕事は肉体的に負担のかかる作業が多く、その上で残業や夜勤が増えると体を壊す危険性もあるので体力に自信がないと正職員として働くのは難しいかもしれません。
こうしてみるとデメリットばかり見えるかもしれませんが、労働環境が良くて手当てがしっかり出る介護施設なら、正社員になることで得られるメリットの方が上回ります。そのような職場環境の充実した介護施設が就職先として見つからない場合は、パート・派遣として働くことを考えてみても良いでしょう。